会長挨拶

ニュー・フロンティア材料研究会 会長  内藤 裕義

 ニュー・フロンティア材料研究会は、材料・物性系分野で研究活動を行なっている教員の連携を密にし、 企業、研究機関の技術者、 研究者との交流を推進するために1987年4月に発足し、今年で30年目を迎えます。 発足以来、理事、運営委員の方々の努力と学内外会員及び特別会員(企業、研究機関、行政関係)の絶大なるご協力により、 学部・大学の垣根を越えた産官学共同の草分けとして精力的な活動がなされてきました。現在、124名の学内会員と13社(団体を含む) の特別会員、2名の個人会員により構成されています。講演会の開催も本年3月で295回を数え、学内外から講師を招き、 熱心な討論がなされています。 この講演会は、金属、セラミックス、プラスチック、半導体などの材料からバイオ、 環境問題の広い分野を対象に、身近な話題から科学技術の最先端に至る課題までタイムリーな内容で毎年数回のペースで開催しています。 さらに、本研究会のもうひとつの事業の一つである Annual Research Report of Materials Science and Engineering のCD-ROM化に取り組んで参りました。 このレポートには、ニュー・フロンティア材料研究会講演会資料等が収録されています。 これらの研究資料を活用していただければ幸いです。

 基盤となる学術研究の学際化・多様化に加えて、大学を取り巻く研究環境が大きく変化する中で、 本研究会が果たす役割は増々重要になっていると考えられます。バックグランドや専門領域が異なる研究者の方々に、 専門領域を拡大・深化するための情報交換や交流の機会を提供する場として、これからも発展することを切望しております。 また、大学と地域、企業を結ぶチャンネルとして、地域産業の一層の発展に本研究会が少しでもお役に立つことができればと願っております。 本研究会の運営に、今後ともご協力いただき、ご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

平成29年3月